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◆小野峯生委員 おはようございます。それでは、私のほうからは、今ほど警察本部長のほうから、このたびの誤認逮捕について、県民に対する期待と信頼を裏切り、そして、信頼回復に、今後しっかりと努めていくというふうなお話があって、誤認逮捕された相手がたと県民に対しておわびと、これからの、いろいろと対応を少しお話を願ったわけでありますが、この件については、本当に言うまでもないことでありますが、警察に与えられた逮捕権、その行使をするには慎重に、くれぐれも慎重にかからなければいけないし、今回のようなことが続けば、非常に、おっしゃったように県民の期待、警察に対する期待を裏切ることにもなりますし、そして、何よりも人権侵害になってしまうというふうなことが言われるんじゃないかなというふうに思います。よって、慎重な判断のもとに、より慎重に行わなければいけないというふうに考えております。そのことを本当に皆さん、本部長を中心に肝に銘じながら、適正捜査に今後努めていただきたいというふうに思っております。事案の概要、そして誤認逮捕した男性、相手がたについては警察のほうから謝罪をしているというふうなこと、それから、その後の対応についてもしっかりと、皆さんがた、誠意を尽くしてやっておられるというふうに伺っている、聞いているところであります。
このたびの誤認逮捕の原因は、捜査員に、盗まれた被害品、それを売っている男性が盗んだ犯人であるというふうな先入観といいますか、その辺のところが、やはり働いたこと、そして、その先入観から、被害に遭った店の防犯カメラの捜査を徹底しなかったこと、そして、基本的な、そのような捜査を誤ってしまった、怠ってしまったということが原因であるというふうに聞いているわけでありますが、私が、今、話しさせていただいたことについて、その認識で間違いないかどうかを含めて、まず、伺いたいと思います。
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◎阿部吉晴刑事部長 新潟西警察署の誤認逮捕事案の原因についてでありますが、委員御指摘のとおり、被害品を売り込んだ男性が窃盗事件の被疑者であるという先入観による捜査があったこと、そして、窃盗事件の犯行状況が記録された防犯カメラ映像に映った被疑者と誤認逮捕された男性を見誤ったとの防犯カメラ映像の精査の不徹底があったことであると認識しております。
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◆小野峯生委員 一致した、間違いないというふうなことの理解をさせていただきます。直接事件捜査に当たる捜査員は、やはり人間ですんでね、いち早く、やっぱり犯人を逮捕したいというふうな気持ちもありましょう。その辺のことがやっぱり先行して、ことによるとね、そういう場合もある。そういうことから、非常に、そういう意味で広く物事をとらえること、視野がちょっと狭くなるようなこともあるんじゃないかなというふうには感じております、これ。ですから、捜査は、捜査幹部が捜査内容などを、全体を冷静に、あらゆる角度から、やはり、冷静に考えて対応をしなけりゃいけない、この逮捕が正当なのか、正しいのか、そして、ややもするとそうじゃないのか、否かどうかも含めて慎重に判断することが求められているんじゃないかなというふうに思います。捜査幹部において、逮捕を、なぜ立ち止まらせられなかったのか、そういう指示あるいは適正な対応ができなかった、そのことについて、誤認逮捕に至ってしまった問題点について、伺いたいと思います。
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◎阿部吉晴刑事部長 新潟西警察署の誤認逮捕事案の発生に至った問題点についてでありますが、先ほど申し上げた点に加えまして、捜査の節目節目で幹部による明確な事件指揮が行われなかったという捜査指揮の欠如があったものと認識しております。
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◆小野峯生委員 その辺のところの反省点を踏まえてしっかりと、今後、対応していただきたいというふうに要望いたしますし、二度と誤認逮捕なるものを起こさないように、やはり、発生してしまった署以外に、警察本部等々も、これ、組織的に、やはり全体的に対策、防止策を図っていくというふうな必要があるというふうに思っております。すでに再発防止策については指示をしたというふうに聞いているんでありますが、具体的にどんな対応を今後、しっかりとしていくのか、そして、県民の信頼を回復していくのかについて、伺いたいと思います。
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◎阿部吉晴刑事部長 新潟西警察署の誤認逮捕事案の再発防止についてでありますが、9月12日、刑事部長名による誤認逮捕防止についての指示文書を新潟県内関係所属に発出し、先入観を排除した基礎的捜査の推進、防犯カメラ映像による捜査結果の慎重な検討、幹部による具体的な捜査指揮の徹底を指示したところであります。県警察といたしましては、今後も警察学校における教養や警察署に対する巡回指導を実施するなど、指導、教養を徹底し、再発防止に努めてまいりたいと考えております。
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◆小野峯生委員 しっかりと防止策を全体で実行していただきたい、そして、一日も早く、また、県民の信頼にこたえられるように、努力を常々怠らずに進めていただきたい、このことを要望申し上げさせていただいて、私のほうからの質問は終わります。以上です。