令和4年9月定例会_建設公安委員会 10月05日-04号

P.8 ◆質問 小野峯生委員

◆小野峯生委員 おはようございます。それでは、私からも、佐藤純委員からいろいろ質問がありましたけれども、トキエアのことについて、まず、伺いたいと思います。
 今、御説明、いろいろるるありました。そういった中で、あの当時、振り返りますと、2020年、大変財政難のおり、財政改革をしなければいけないというふうなことで、いろいろな意味で県民に負担をかけ、あるいは職員の皆さん等もいろいろとご苦労をかけなければいけない、そういう時期に、民間活力で新潟飛行場を拠点としてLCC、飛行機が飛ぶということで、非常に私どもも期待をし、県民も非常に、そういう意味では明るい話題だなと。ぜひともひとつ、本当に頑張ってもらって、早く新潟の大空をトキが羽ばたくがごとく飛行機が飛んでほしいものだと期待しておりました。それが今ほどの話にあったように、最終的に資金不足、これも安全と経営の長期にわたる安定化が、その申請のおりに求められるようになったということで、資金調達ができないということで、県の支援を求めてきたということだと理解しております。
 それで、きちんと、私の懸念を、課題等をお伝えするので、ざっとですが、皆さんがた、いや、おまえの考え方は間違っていると、そうじゃないんだ、しっかりしている、これは大丈夫だと、経営的にも大丈夫なのだというふうな答弁を、ぜひいただきたいというふうに前提を申し上げながら質問を順次させていただきますので、しっかりひとつ、よし、これはいけると我々にも思わせられるような答弁をお願いしたいというふうに思います。
 振り返りますと、これは2020年、設立当時でありますが、2020年7月から、資金計画でありますが、以降3年間で約35億円の資金が必要だというふうに見込んでいたということで、その後、35億円ね、3年間で、つまり、来年の7月くらいまでだ、言うと、35億円必要額を見込んで、それを調達しにかかったということです。
 それで、何か途中で30億円に減額したという話もあるのですが、必要額を見直したということなのですが、それで調達を目指していたということで、今年9月の半ば、つまり、資金不足で申請が遅れるということが表面化した時点ということでありますが、企業、個人の出資、そして金融機関の融資等で、約、集まった資金が20億円ということでありましたけれども、この資金調達、それまでの資金調達について、これ本当に順調に集まっていたのか、どう思っているのか、その認識について、まず、伺いたいと思います。

P.9 ◎答弁 廣瀨勝利空港課長
◎廣瀨勝利空港課長 ありがとうございます。委員御指摘の、当初必要額の30億円に対してでございますが、足元の見込みにおきまして、出資額18.6億円に加え、金融機関の融資額15.3億円を合わせると、33.9億円となっております。このことから、資金調達について、一定の評価はできるのではないかと考えております。一方で、長引く円安、燃油高などに加え、関係当局との協議により就航計画が遅れたことなどから、結果として、新潟県への支援要請に至ったものと受け止めております。

P.9 ◆質問 小野峯生委員
◆小野峯生委員 35億円と当初3年間で見込んでいたのが、その後、30億円に5億円減額したということなのですが、これについては、いつ何どき、会社のほうで見直したのか。その時期、いつぐらいだったのですか。

P.9 ◎答弁 廣瀨勝利空港課長
◎廣瀨勝利空港課長 トキエアからは、リース契約額が見込みより5億円の減となったことから、令和3年に必要額を35億円から30億円に変更したと伺っております。

P.9 ◆質問 小野峯生委員
◆小野峯生委員 その考え方ですが、この時期って本当に、国際線も含めて、新型コロナウイルス感染症が2020年1月から始まって、航空業界ってものすごい不景気で、ほとんど、国内線も減便減便で、飛んでいないですよね。逆に必要額を増やすというふうなことが、リース料だとかそういうことを別にして、やはり、資金は確保しておくべきだった、むしろ増やす、必要資金予定を増やす、あるいは就航時期を遅らせる、そういうことの観念というのは、トキエアにはなかったのですか。私は素人ですから、そうするのが当たり前の話だと。当たり前のお話だというふうに思っているのですが、この辺はいかが評価しているのでしょうか。

P.10 ◎答弁 廣瀨勝利空港課長
◎廣瀨勝利空港課長 新型コロナウイルス感染症を踏まえた資金の増強でございます。当時は旅客需要の減少を懸念して貨物機としての活用の検討を行っておりますが、円安や燃料費高騰もなく、関係当局との事前協議を踏まえた就航遅れも想定外だったことから、資金計画を増強するまでには至らなかったのではないかと考えております。
 さらに、運航時期の先送りでございますが、新型コロナウイルス感染症につきましては初めての事態であり、先送りする選択肢もあったと思われます。しかしながら、出資者はもとより地元経済界や佐渡市などの期待とともに、県議会においてもトキエアに期待する御質問も多数あったことから、ぎりぎりまで当初の運航時期にこだわっていたと、トキエアから伺っております。

P.10 ◆質問 小野峯生委員
◆小野峯生委員 それは県議会、我々もそうですが、それは明るい話題で本当に期待しましたよ。でもね、資金調達はきちんとしておかないと、それは別問題の話ですよね。別問題。しっかりとそこを、なぜそうしたのかということですよ。今の答弁ではね、我々も本当に、おい、その当時大丈夫だったのか、本当にこれからも大丈夫なのかという考え方になるのですが、もう一度、どうですか。それでいいの。いいのというか、それでいいのですか。なってしまったことだからしかたがないと言えばしかたがないのだけれども、その辺の感覚をいかがお持ちでしょうか。

P.10 ◎答弁 佐瀬浩市交通政策局長
◎佐瀬浩市交通政策局長 これは長谷川社長の思いも、当然ながらあったかと思います。先ほど御回答申し上げたところでございますが、先ほどのリース料、これは少し私の想像が入ってしまいますけれども、非常に世界的な需要が落ち込んだというところで、航空会社としては、ある意味、トキエアにとって好条件のところということもあったのかと思います。そういったところで見込みよりも競争が減ったというところはあるのかなというとこは見ております。
 おっしゃるように、あとは、今後、足元、これでもう3年たちましたので、今後もさまざま、新型コロナウイルス感染症に匹敵するようなことが起こるかもしれない。ウクライナでもああいう情勢でございますので、世界情勢がどうなるかも分からないというところ。こういったところに関して、やはり、先ほど佐藤純委員からもありましたように、今回、これでかりに新潟県として支援をさせていただくのであれば、これまで以上に突っ込んでトキエアの考え方というところは我々も共有しながら、その都度の判断についても、本当にそれでいいのかというところを、やはり見ていかなければいけないというふうに思っております。ただ、繰り返しになりますけれども、やはり、地域の期待が大きかったということは、これは事実だと思っておりまして、それに向けて、トキエア、3年間はとりあえず走ってきたということなのかなと認識しております。

P.11 ◆質問 小野峯生委員
◆小野峯生委員 この同じ、少し前だ、同じ時期。2019年くらいかな、同じ時期で、やはりLCCの同じような規模で就航を予定した会社、ジェイ・キャスという会社でありますが、ATR社、やはり同じ、環境はほとんど同じだと思っていいと思うのですが、ATR社製の、やはり、プロペラ機、七十何人乗りと70人クラスを使用して、やはりこれ、富山空港と関西、あとは能登空港・関西国際空港等の就航を予定していたジェイ・キャスという会社なのですが、2020年、これ2022年、当時、2021年、次の年の就航を目指して資金を調達したわけでありますが、30億円を目指したということなのですが、これはやはり調達が遅れて、やはり経済的に、世の中が不景気だったということがあるのだと思いますが、それで、1年先送りしているのですね、1年。そのときでも、さらに、つまり、2022年に1年送ったと。就航をですね。そういう予定。そして、後ろ倒ししたということで、今年の、さらに同じ時期、7月なのですが、これもやはり航空局の関係だと思いますよ。今度、2024年にさらに後ろ倒ししているのですね。そういう情報がある。そういった中、やはりこれ、資金的にも安全面も含めて、これはね、就航時期、資金面、余裕を持った計画が絶対必要です。そういうふうに思っているのですが、やはり、これは先送り、先送り、一つの、県民とかの期待する者にとっては、これはなかなかそれは期待外れということにもなるのでしょうが、でもね、考えると、やはりそういう選択肢もあったのではないかと思いますよ。重ねて十分だったのかということですね、当時の計画が十分で、調達されて十分だったのかということについて、こういう例もあるので、重ねて伺いたいと思います。

P.11 ◎答弁 佐瀬浩市交通政策局長
◎佐瀬浩市交通政策局長 ジェイ・キャス自体、我々も調べてみたのですが、なかなか今の資金状況でありますとか、どのくらい従業員の皆さんがいらっしゃるのかというところが細部まで追いかけられておりませんので、少し私の中での想像も入ってしまうかと思いますけれども、まだ、例えば、トキエアは、例えば、パイロットの募集でありますとかキャビンアテンダントの募集であるとか、当然ながら公募をかけながら、世の中にもこれまで打診をしてきました。ジェイ・キャスについてはそういった動きはまだないのかなというところで、いわゆる抱える会社の形態として、今、トキエアは70人ほどを抱える大所帯になっておりますけれども、そういった、まだ会社形態として目標の就航年を変えやすい時期でいらっしゃるのかなというところも思っております。
 一方で、あまりジェイ・キャスの話をしてもしかたがありませんので、トキエアについては、先ほど来申し上げているように、委員も御案内のとおり、県内各地及び県外からも出資金をそれぞれ募ってきたというところ、いわゆる所帯として大きくなってきたということがあるかと思います。その中で、就航の延期をかけるのかどうかというところは常に課題だったと思うのですが、今の足元としては、結果的に今、札幌丘珠空港で来年3月ということで、遅れることにはなっておりますけれども、そういったところで、就航の遅れに対するマイナスインパクトとのかねあいになり、それについての、なかなかトキエアとしての決断がつかなかったというか、現在にこういう形で至ることになったのかなというふうに思っております。

P.12 ◆質問 小野峯生委員
◆小野峯生委員 それで、先ほどの質問に戻るのですが、当初、トキエアが計画していた資金ですよね、5億円減額して30億円でありますが、ということは、大体、約10億円ですよね、不足が出ていると。これは3年後ですけれども、来年の7月くらいまでに当初の予定どおり、目途に調達する計画であると、あったと、そういう理解をしてよろしいですか。

P.12 ◎答弁 廣瀨勝利空港課長
◎廣瀨勝利空港課長 委員御指摘の約10億円につきまして、トキエアは、当初、令和5年の佐渡線就航のための資金として来年7月をめどに調達する計画であったと伺っております。

P.12 ◆質問 小野峯生委員
◆小野峯生委員 それで、このやはり資金は、今年の就航の予定だった秋、今年中に予定したわけだから、それまでには、やはりこの金額は、それまでに、来年4月に用意すべき、そういう資金なのではないかというふうには思われるのですが、ここら辺の県の考え方はどうなのでしょうか。航空業界とかそういうふうなことですので、まあまあ航空局はそれでいいという話になるのだと思いますが、そういうことの認識について伺いたいと思います。

P.12 ◎答弁 廣瀨勝利空港課長
◎廣瀨勝利空港課長 当初の30億円の調達でございますが、トキエアはおおむね3年かけて調達予定であったようですが、結果として、現時点では33.9億円の調達見込みとなっております。

P.12 ◆質問 小野峯生委員
◆小野峯生委員 それはそうなのだろうけれども、それはまた新たに45億円を用意しなければいけないことになるのだから、なっているのだから、その答弁は求めているわけではなくて、その当時、本当にそれで、それくらいの、金額ではなくて、用意すべき就航時点で十分な資金を用意すべきでしょうという話なのです。いかがでしょうか。

P.12 ◎答弁 佐瀬浩市交通政策局長
◎佐瀬浩市交通政策局長 先般の定例会の中で、我々の答弁としても、いわゆるAOCの最終局面にあるというような答弁をさせていただいたかと思います。それで、この間、2か月でかなり情勢が変わってきたというところを少しお話申し上げたいと思うのですけれども、これは再三申し上げている円安がかなり長引いてきている。あとは、燃油高もそうでございます。あとは、先ほどある、三つめである、いわゆる関係当局からのそういったAOCの段階でも、ごめんなさい、資金に関しては、いわゆるAOCの申請の段階でも、見込みではなくて、資金の裏づけが必要なのだというようなことを求められてきたというのが一つであります。それで、もう一つが、関係当局との、いわゆる安全面の関係になりますけれども、いわゆる安心・安全な運航の観点というところから、国内4路線を一度に始めるというのが当初だったかと思うのですが、そうではなく、ATRの整備体制を有する札幌丘珠空港からまずは就航したらどうかというところ。加えて、冬の北海道ということになりますので、冬季の条件、気象条件の悪い冬季を外した令和5年3月以降ということが示されて、ほかの路線も順次遅れてきたというところで、これまで申し上げている、当初の30億円に加えて15.5億円が増えたということがこの2か月間の中身、経緯でございます。

P.13 ◆質問 小野峯生委員
◆小野峯生委員 先ほど、佐藤純委員からの質問にもありましたけれども、本日示していただいた収支計画、ぼんやりしたものということの指摘もありましたけれども、根拠についてだとかそういうふうなものについて、本当にこれ、今の、過去の経緯も含めて、これで本当に大丈夫なのということを伺いたいわけですが、本当に大丈夫ですか。

P.13 ◎答弁 廣瀨勝利空港課長
◎廣瀨勝利空港課長 本会議でもお答えしてございます、トキエア自身も国や金融機関からのさまざまな指摘に対して修正に応じるとともに、県といたしましても国や金融機関の協力を得ながら、路線別収入、部門別人員採用、機材の整備費等をはじめ、キャッシュフロー等の収支を確認したところであり、おおむね妥当と考えております。

P.13 ◆質問 小野峯生委員
◆小野峯生委員 航空局がみんな今までのJALだってどこだって認可しているわけですから。ただ、やはり不景気でつぶれる飛行機会社だってあるわけですよね。そういった意味で、本当に大丈夫なの。11.6億円、11億6,000万円貸し付けるということですが、今後、本当に将来にわたってこれで安定した経営がなされるかどうか、もう一度。それから、今後、そういう会社からさらに追加の支援、金銭的な支援、これはありえないのでしょうね。ありえないと断言して、それ、ありえないのかどうかということと、それからありえるのだということ、分からないということであれば、そのとき県はどうするのか。これ以上はなかなか難しいと思いますが、融資なり貸し付けるのは、なかなか、この財政状況では難しいと思うのですが、そこを確約していただきたいのですが、いかがですか。

P.13 ◎答弁 佐瀬浩市交通政策局長
◎佐瀬浩市交通政策局長 中身については、委員おっしゃるように、大手でもというところで、直近ではJALの破綻(はたん)ということも記憶に新しいところでございますけれども、我々としましては、足元で、先ほど申し上げたとおり、なかなか県だけでは航空業界の収支というものは厳しいところがございました。そういった意味で、繰り返しになりますが、国や金融機関の協力を得て、その数字について確認をしてきたというところであります。
 委員御指摘の、もう二度とないのかというところでございますけれども、当然ながら、足元での数字については、我々としてはこれだけが不足しているというところで、あと、いろいろなことを積み上げるというのは、ある意味想像の世界になってしまって、この場で、何のために要るのだというところの説明ができないお金になってしまうかと思います。したがって、今お諮りしている貸し付けで十分と、足元は考えております。
 ただ、一般論としてなのですけれども、航空業界はいわゆるイベントリスクに弱いということを言われているのは、そこも承知をしているところであります。ここも飽くまで仮定というところで恐縮でございますけれども、かりに追加の支援があった場合ということを考えてみたときに、当然ながら、なぜそうなったのかという要請の経緯とともに、トキエア自身の経営によるものなのか、それとも、先ほど来あります戦争だ、いろいろなことをおっしゃっていただきました。そういった外的要因のものなのか、まずはその分析、うのみに、要請をしたからといって応じるわけではないのかなと思っておりますし、まずはその原因究明が必要になってくるかと思っております。その結果、当然ながら、もっと民間とか金融機関とかの助けが得られないのかというところは、当然、我々としては問わなければいけないと思いますし、そういったところ、あらゆる状況を除いて、真にかりにやむをえないということになると、そこからはじめて支援するのかどうかということを考えていくというのが今後の考え方かなと思っております。
 要約しますと、今の段階で、なかなか 100パーセントもう二度とありませんということは、航空業界を背負っているイベントリスクに弱いという状況から見ますと、なかなかここでは断言しにくいところでございます。したがいまして、そういったところを踏まえての、先ほど来、佐藤純委員からもありました、ほかの各自治体にも協力を呼びかけたらどうだというようなところもしっかりと頭に入れながら、そういった枠組み等も考えてまいりたいというふうに考えております。

P.14 ◆質問 小野峯生委員
◆小野峯生委員 そのくらいの答弁にしかならないのでしょうが、足元、足元という言葉がけっこう出てくるのですが、その足元というのは、ここに就航予定が順次、札幌丘珠空港令和5年3月、その後、令和5年10月以降、仙台国際空港、そして就航、③として令和5年12月以降と順次あるのですが、ここの計画が載っている、つまり、令和6年くらいまでが足元という見方でいいのでしょうか。

P.15 ◎答弁 佐瀬浩市交通政策局長
◎佐瀬浩市交通政策局長 その御理解でけっこうでございます。

P.15 ◆質問 小野峯生委員
◆小野峯生委員 そうすると、みんな、前倒しできればいいよね、これね、確かに。動かなければもうゼロなわけだから、ですから、まず動く、この予定ですよね。分からないと言うのかもしれないけれども、まず、皆さんがた、それよりも以降、以降と、全部以降になっているわけです。以降って、どこまで以降なのか、10年後も以降だし、20年後も以降ということに取れるのですが、前倒しをやるのだというふうなことも言われているのですが、はっきりと、この辺と、それから遅れると、かりにね、遅れた場合の資金繰り、そこは十分見ているのか。皆さんがたから頂きましたけれども、これで本当に足元、令和6年まで、令和6年以降に就航がずれたとしても大丈夫なのかということを、重ねて伺っておきたいと思います。

P.15 ◎答弁 佐瀬浩市交通政策局長
◎佐瀬浩市交通政策局長 今お示ししました足元と申し上げたところについては、表現としては、以降という言葉を使わせていただいておりますけれども、委員お話しのとおり、トキエアとしては1日でも早く前倒しをしていきたいというふうに思っているところでございますし、これを、今お示ししている中身が大幅に遅れるというようなことはないような形で進めていきたいというふうに思っております。

P.15 ◆質問 小野峯生委員
◆小野峯生委員 進めていきたいというのは願望でありますよね。そうしたいということなのだから。意欲にも感じますが、ずれることもあると思います。
 佐渡・東京エリアと、佐渡・羽田便ということの理解でいいのか、東京地区になっているけれども、成田国際空港も含まれるような話なのですが、これ、成田国際空港となるとなかなか、お伺いしたいのは、羽田枠というのは本当に容易にできるのかどうかと、成田国際空港はどうなのかということと、それから、まとめて聞きますが、成田国際空港だと仮定すると、新潟・成田便、今、ほとんど海外への主に乗り継ぎを期待した便なのですが、成田国際空港を目指すとなると、これは本当に利用客はないのではないですか。羽田、東京、首都圏へ行くとなったらですね。そこの辺はどう考えているのでしょうか。羽田ということなのですか、成田国際空港も含むということなのですか。その辺のところと、それから今、話した枠の問題、そして、採算の問題ですね、どう検討してこれを出したのか、伺いたいと思います。

P.15 ◎答弁 廣瀨勝利空港課長
◎廣瀨勝利空港課長 まず、羽田枠の取得に当たりましては、5年ごとの発着枠配分の見直しに着目しております。直近の見直しは令和元年9月でございますが、その際、基本的考え方として、競争促進のため、将来、羽田空港に新規に参入しようとする航空会社が現れた場合に、優先的に配分する新規参入枠を新設して、3枠を留保するとの方針が示されてございますことから、トキエアにとっては有利なのではないかと受け止めております。このためにも、まずは着実に航空運送事業許可、AOCを得て、飛行実績を上げつつ、羽田枠の取得に向けてトキエアと連携してまいりたいと考えております。
 なお、成田国際空港につきましては、平成27年に年間取扱能力 750万人のLCCターミナルを開設するなど、羽田空港に比べて、枠には余裕があるものと考えております。
 航空需要につきましては、国際線への乗り継ぎ需要に加えて、トキエアの低コストを生かすことによって、既存の新幹線や高速バス利用者の振り替え、新規需要の創出も期待できるということで、羽田をまず念頭に置きながらも、成田に至ってもトキエアにプラスになるように検討していくように、県としてもサポートしてまいりたいと考えております。

P.16 ◆質問 小野峯生委員
◆小野峯生委員 それで、これは収支見通しの中で、佐渡・羽田便は、収支計画の中で遅れることもありえると思うのですが、そこはどう反映しているのでしょうか。入っているのでしょうか、入っていないのでしょうか。そこはやはりしっかりとおさえておくべきだと思いますが、この点、いかがですか。

P.16 ◎答弁 佐瀬浩市交通政策局長
◎佐瀬浩市交通政策局長 先ほど廣瀨課長から申し上げましたように、羽田空港についてはまだこれからというところがございますので、今、この東京地区というのは成田国際空港を想定しての算出としてございます。成田国際空港です。成田と佐渡。

P.16 ◆質問 小野峯生委員
◆小野峯生委員 成田・佐渡。

P.16 ◎答弁 佐瀬浩市交通政策局長
◎佐瀬浩市交通政策局長 はい。

P.16 ◆質問 小野峯生委員
◆小野峯生委員 それは収支、この成田ということで入っていると。収支計画の中に就航時期もそれで成田ということで固定されていると。大体幾らくらい、成田というのは見込めるのですか。搭乗率でもいいですが、60パーセントくらいを見込んでいると思いますが、最低でも。それで大丈夫なのですか。大丈夫なのかなということですよ。羽田ではなくて、今、現時点で成田ということですが、収支的には大丈夫なのかなという気がするのですが、そこはいかがでしょうか。

P.16 ◎答弁 佐瀬浩市交通政策局長
◎佐瀬浩市交通政策局長 すみません、ちょっと確認させていただきたいと思いますので、大変申し訳ないですが、次の御質問を頂ければ。

P.16 ◆質問 小野峯生委員
◆小野峯生委員 そうつっかえてしまうと、なかなか次の質問が出てこないのだけれども。
 では、もう一、二点。飛行機はやめます。別の話。佐渡のフェリー。これは軽く一、二点で終わりますから。
 本会議で、佐渡市、上越市の意向を踏まえるとともに、これまでの県内離島航路における支援実績も踏まえ、検討しているという答弁なわけですが、佐渡、上越市の意向について、支援の意向について、佐渡市、上越市の本音の話はどういうふうになっているのですか。いわゆる負担額についてですが、伺いたいと思います。

P.17 ◎答弁 齋藤昌幸交通政策課長
◎齋藤昌幸交通政策課長 両市からは最終的な意向は示されておりませんが、佐渡市の8月市議会常任委員会では、県が多く支出することを期待とのやり取りがあったと伺っております。

P.17 ◆質問 小野峯生委員
◆小野峯生委員 あれは、県内の離島航路における支援実績というのはどのようなものがあるのでしょうか。

P.17 ◎答弁 齋藤昌幸交通政策課長
◎齋藤昌幸交通政策課長 お尋ねの支援実績ですが、まず、平成25年度のあかね導入時において、県が12億円の赤字補てん、両市が11億円の建造支援を行っており、負担割合はおおむね1対1でありました。
 また、平成31年度における粟島汽船のフェリーニューあわしま導入時では、国から得られる8割の特別交付税を財源に活用するため、まずは、粟島浦村が船舶の減価償却費相当を赤字補てんとして支援し、それを受け、県は村の実負担の半分を支援しており、この際の負担割合も1対1としたところです。

P.17 ◆質問 小野峯生委員
◆小野峯生委員 やはり有利な、県は、佐渡は多いほうがいいのはそれは当たり前で、そう言うでしょう。一方、県はこういう財政状況ですので、やはり実負担というものをしっかりと踏まえながら有利なもの、できるだけ有利なもので処理していただきたいと思いますし、できれば少ないほう、佐渡も上越も離島航路の維持だとかそういうふうなものについて、交付金だとかいろいろ入っているので、そこはしっかりと出していただくと。そのうえで県との交渉をしてもらうということで、いかがでしょうか。この点について伺って、あと、先ほどの答弁が出てきたらそれで終わります。

P.17 ◎答弁 佐瀬浩市交通政策局長
◎佐瀬浩市交通政策局長 国の支援を最大限活用するためにという御指摘でございますけれども、そうなりますと、まず、佐渡市、上越市が全額を支援するという必要が出てきます。これによって、両市支援額の8割が国から補てんされます。それで、両市の実質負担額に対して県が1対1になるように支援することが、国の支援を最大化して、かつ県の実負担も最小化する方策というふうになります。具体例ですけれども、かりに支援額を10億円とした場合に、今申し上げた方策を当てはめますと、国から8億円の補てんが受けられるということになりますので、残り2億円に対して県が1億円、両市が1億円負担すれば、県、両市が1対1となるということでございます。

P.17 ◎答弁 廣瀨勝利空港課長
◎廣瀨勝利空港課長 すみません、先ほどお答えできなかった部分ですが、佐渡・成田線の想定でございますけれども、佐渡・東京地区、佐渡と成田線の計画上の想定ということでございます。まず、金額、料金については、具体的な想定金額はなかなか申し上げられないのですけれども、今の新潟・東京間の新幹線、併せて新潟・佐渡間のジェットフォイルの金額をプラスしたものよりも、優位に安い金額で設定してやっているということでございますが、1日2往復4便就航することを想定しております。
 その中で、令和7年度では約 3.1万人、令和8年度では 4.3万人の利用を見込んでいるということでございます。

P.18 ◆質問 小野峯生委員
◆小野峯生委員 黙っていようと思っていたのだけれども、それで通るの、今、国際線で就航していたのですよね、今、休んでいるけれども。そこの、今、国際線がだめなので休んでいるということなのですが、それの搭乗率だとかそういうものは出ていたでしょう。それと比べて、なかなか難しいのではないかと思っているのですが、感覚でしかないのですが、そこの今のあった、航空、飛んでいましたよね。それの実績と比べてどういうふうなことで、対処で考えているのですか。見積もっているのですか。伺いたいと思います。

P.18 ◎答弁 廣瀨勝利空港課長
◎廣瀨勝利空港課長 今、運休しております新潟・成田線については、完全に国際線との乗り継ぎを想定している便になっておりますが、今回、成田、できれば羽田がいいのですけれども、それと佐渡を直結するということによっての観光需要も含めた利用増と、新たな需要の創出を見込んでいるということでございますので、全く重なる、ダブるということの発想はないと思っております。

P.18 ◆質問 小野峯生委員
◆小野峯生委員 具体的に今、出てこないかもしれないけれども、今の状況はあとでお伝えください。局長、分かる。どうぞ。
 いいですよ。申し上げたいことは、きちんとしっかりしてねという意味ですので、我々、ちょっとまた不安になりつつあるわけですよ。要するに、正直言うと。そこをやはり払拭(ふっしょく)してください。局長、答弁をお願いします。大丈夫だと言ってください。

P.18 ◎答弁 佐瀬浩市交通政策局長
◎佐瀬浩市交通政策局長 ありがとうございます。おっしゃるとおりでございます。今回、11.6億円という予定を入れさせていただくに当たって、先ほど来の話の繰り返しになるかもしれませんが、しっかりとしての、まず、関与していくというところでありますし、収支計画に関しましても、さまざまな今後の要因によっていろいろな、多分、変化がしてくるのだろうなというところは織り込んでおります。そういったところに臨機に応変するためにも、やはり情報、トキエアが今、どうなっているのかというところを逐一、やはり把握していくことが極めて重要だということで、今回、委員のかたがたの御意見を踏まえながら、改めて認識を新たにしましたので、引き続き、トキエアについて、御支援、御協力を賜れればありがたいと思います。